クムフラ チンキー・マーホエ
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クムフラ インタビュー

2013年メリー・モナーク・フェスティバル 総合優勝

クムフラ チンキー・マーホエ

Kumu Hula Chinky Mahoe

2013年メリーモナーク・フェスティバルで総合優勝、
男性部門優勝を遂げた。
ハーラウ、カヴァイリウラーのクムフラ、チンキー。
メリーモナーク初のプーニウを使った男のフラ・ノホ
「オ・キラウエア・ノホ・ルル」は、
独創的でドラマチックな踊りで観客を魅了し絶賛を浴びた。

クムフラ チンキー・マーホエ

Photos: Marlene Palaualelo

「フラというのは、単なる動作でもなければ、完璧さでもありません。
ダンサーが曲を心から理解したとき、フラは特別なもの、本物になるのです」

―「オ・キラウエア・ノホ・ルル」をメリーモナークの カネのカヒコに選んだ理由を教えてください。

「火の女神ペレがハンサムな若者ロヒアウに出会うという神話を表現したかったのです。カウアイ島のハエナにいたロヒアウが、 パフドラムを叩きながら踊ってペレを誘うというストーリーです」


―「オ・キラウエア・ノホ・ルル」を踊るうえで、難しかったことは何でしょう。

「男性が膝をついてフラ・ノホをすることですね。 男性はあまりフラ・ノホを踊らないものなのです。 彼らにとって、足と膝の痛みに耐えることがとても大変でした」

― フラ・ノホには、どんな魅力と難しさがあるのでしょうか?

「このフラ・ノホの場合、プーニウを使うことが特徴です。
男のダンサーたちがプーニウを叩く音と、手で胸を叩く音、それはとても力強いものです。 難しいのは、プーニウを全員が同じタイミングで叩くこと。 タイミングが非常に重要です。 誰か一人でもタイミングを外して違うときに音を出したら、すぐに分かってしまいますからね。
また、チャント、プーニウ、踊りをすべて同時にやらなければいけないので、とても難易度が高いフラだといえます。 フラ・ノホでは、クムはダンサーと一緒にチャントをしてはいけないため、 ダンサーは踊りながら自分たちでチャントもしなければいけません。 それがフラ・ノホの伝統です。 ですから、フラ・ノホでは全員のコーディネーションが特に重要になります」

― 楽器を使う場合、何に気をつけるべきでしょうか。

「楽器を使うときは、その楽器がダンサーの体の一部、 または手の一部となることが大切です。そして正確さが求められます。 ダンサー全員の楽器が同じように見えなければいけません。 つまり、踊っているとにき全員の楽器が同じ角度になっていなければいけないのです。 楽器を使わないフラはそれに比べてずっと簡単です。 フラの楽器が難しいと思われているのは、かなりの集中力と調和が必要とされるからでしょう」

― フラを教えるときに強調することは何ですか。ご自身のフラを特別にしている要素は何だと思いますか。

「フラはその人自身の内側から表現されるものです。 ダンサーが踊っている曲を深く理解していれば、
感情が自ずから変わります。 そのとき、観客はダンサーの顔に本当の表現を見ることができるのです。
それがフラを特別なもの、本物にするのです。
フラというのは、単なる動作でもなければ、完璧さでもありません。
ダンサーが何も感じていなければ、観客も何も感じないのです」

― 日本では大人になってからフラを始める人が多いのですが、 大人のビギナーにとってベストの習い方はありますか。

「一番いい習い方というものはありません。一人ひとり違いますからね! 私は、その人がどれほどフラを習いたいと思い、どれだけの時間をかけるかに任せています。 フラを習いたいという人は多いのですが、練習しないで上手になれると思っているようです。 どう動くかを自分の体に教えこむには、大変な時間がかかるものなのです」

― ステージで観客のために踊るときに大切なことを教えてください。

「ダンサーが、パフォーマンスのために自分自身をどこまで準備するかです。 フラを愛しベストを尽くす人もいれば、 自分のフラがどう見えるかでハッピーになりその瞬間を楽しむ人もいます。 それは、パフォーマンスの目的やダンサーのレベルによって違います。 真剣なフラダンサーもいれば、ホイケをやって楽しみたいダンサーもいる。 ダンサーと先生の考え方しだいでしょうね」


― 日本のフラダンサーに、フラが上手になるためのアドバイスをお願いします。

「これは難しい質問です! 私は、生徒の向上のためには先生が何より重要だと思っています。
最近は、本当にたくさんのフラのスタイルがあります。 誰もが独自のスタイルでフラを踊っています。
ある人にとっていいものが、他の人にとってはそうでない場合もあります。
一人ひとりが、自分自身の批評家なのです。
ひとつ言えるのは、自分のやっていることに心から打ちこむということですね」

フラ用語
フラ用語

【オ・キラウエア・ノホ・ルル】
カヴァイリウラーのカネがフラ・カヒコで踊ったメレ。ハワイ島のキラウエアで眠っていたペレが、
ロヒアウが叩くドラムの音に誘われてカウアイ島へ向かう、二人の出会いと恋をめぐる伝説。

【プーニウ】
太ももに紐でしばりつけて使う小太鼓。ココナッツの殻に魚の皮を張って作る。
女性が使うことが多く、プーニウを使った男性の踊りはメリーモナークでも初めてだった。

【フラ・ノホ】
座って踊るフラ。一般的には女性が踊ることが多く、男性のフラ・ノホは稀。